恋ごころ 感想(ネタバレ避け)
※この記事は2020年3月に書くだけ書いて上げ忘れていたものです。
どもです。
卒業確定しました。やったぜ!
というわけで卒研期間中プレイしたエロゲの感想書きます。
恋ごころ。20年前、2000年の作品です。にもかかわらずフルボイス!(※画像は2006年発売のリメイク版)
魁さんの原点ともいえる作品。
全ルート泣きました。
Amazonレビューに「これで泣かない人は人間じゃない」とのコメントがありましたが、過言じゃなかったです。それくらいの良作。
プレイ順:リリカ→フェイユン→シアン→ルゥ→シャオ
泣いた順:シアン>ルゥ>フェイユン>シャオ>リリカ
・リリカルート
第一印象で一番可愛かったので、最初にリリカルートを選びました。
強さに固執する、クールで気の強い女の子。
テーマは親子愛。
リリカは大変可愛く、ストーリー展開もそれ好き!ともなるんですが、如何せんシナリオにかなり無理があります。
そのため感情移入も共感もイマイチできなかったです。今の魁さんなら50倍いいの書きそうって感じがします。
ただプロット段階では凄くいいものだったのだと思います。もしかするとこのルートが一番好き!という人も多いかもしれません。何を無理や矛盾と感じるのかは人によるのでね。
リリカが連れてるパンダのファンファンもしっかりシナリオに絡んできて、そのあたりでは結構泣きました。
あとえっちシーンが多いです。ログ機能がないので軽率にスキップも出来ず厄介でした……
・フェイユンルート
第一印象ラーメンマン。ネタキャラかと思いきやれっきとしたヒロイン。
可愛いヤツなんですよ……この娘。
ギャグ枠なのでギャグパート多めなんですが、魁さんにしてはそんなに面白くはなかったです。口コミで面白い、めちゃめちゃ笑ったとの評判が多かったので期待していたんですが……残念。
内容としてはまあまあ。過去の話とかそこそう繋がるんや!とか面白い要素がほどよく散りばめられていてエロゲ標準個別ルートという感じでした。見た目ラーメンマンなのでギャップはすごいよね、そりゃあ。
普通によかったです。
欲を言えば開眼して欲しかったです。フェイユンのおめめ何色なんやろ……
・シアンルート
メチャクチャ泣いた。ヤバい。
完全に油断してた。なんやこれ。ビックリした。
完璧かもしれない。無駄も無理もひとつもない。
メチャクチャ短くて日々の積み重ねの足りない要点しかないシナリオだけど、魁さんの好きなところがほぼ全部、マジでほぼ全部詰まってる。メチャクチャ贅沢。
これが2000年にできてるのすごすぎる。5歳の頃のぼくに教えてあげたい。『やあ!ぼくは20年後のキミだよ!今年発売したこのエロゲすごいから二階にあるお父さんのパソコンで今すぐやってね!バイバイ!』
ヒロインであるシアンは死人であり、そんな彼女がなぜ意志をもって動くことができているのかというのが本シナリオの核です。前半はこれ全体的に雑なご都合展開になりそうやなと不安だったのですが、そんなこと考えてたことが恥ずかしくなるくらい綺麗で見事で素晴らしかったです。起承転結しっかりしていてお話として純粋に面白い。
他のルートに比べてシアンルートでは主人公のシアンに対する想いだとかシアンの主人公に対する想いだとか、細かな表現がしっかり敷き詰められていたように思います。それ(特に前者)ゆえに主人公にもの凄く感情移入でき、シアンがとても愛おしく可愛く見えてきます。ずっとキュンキュンしてました。
途中「あれ?これ2010年代のゲームやってる?」と思わされることが多々ありました。それくらい書き方が現代っぽくて丁寧。
演出(スクリプト)も大変良く、回想シーンでもまんまと泣かされてしまいました。ぼく基本回想シーンって間延びしてるように感じて冷めてしまいがちなんですけど、これは見事にしてやられましたね……
魁さん名物のラストシーンもメチャクチャよかった。一言一言一文一文、1クリックごとに涙が溢れてくるノベルゲームならではのあの感動の演出。素晴らしいです……これぞエロゲの泣き。
絶対にまたやりたい。次は最初っから期待した状態で。
はぁ……シアン……
・ルゥ・シャオルート
〇ルゥエンド
「えっ!?」シナリオ。
しかし伏線は張られていた……
少し荒いような気もしますがぼくは好きです。
やっぱ魁さんはそうでなくちゃ!となります。唯一そこが本作にない魁要素でしたがこのシナリオで晴れて解決しました。
ネタバレを恐れるあまり具体的な内容に関して言葉が何も出てきませんですが、とりあえず、好き。
なんか考えれば考えるほどグッとくるルートです。
はぁ……噛みしめよ。
グラフィックやシステム総リメイクしたらバカ売れすると思うんですが……
〇シャオエンド
タイトル回収シナリオ。
は~なるほどね~~~。しっかりミスリードされました。そういうことですか。
内容としては雲龍寺魁ここにあり、という感じです。みちるを思い出します。(ネタバレか?)
AIRと発売日の差が29日しかないので自然なことなのかもしれません。
これほんとなんで埋もれてるんですかね……時期的にAIRの陰に隠れちゃってるんでしょうか。
ただ、恋ごころということで言うと、少し物足りないです。
主人公は結局"誰"を愛しているの?という感じ。そこはあんま触れちゃダメか。
ちゃんとしたタイトル回収もあり作品の締めくくりにはとても良いシナリオだったと思います。ぼくはメインヒロインはルゥだと思ってるのでラストシーンは複雑な心境でしたが。(それ抜きにしても少し強引だった気はします)
以上です。
各ルートちょっと飛び飛びにやっちゃったというのと、古いゲームなため前の文を読み直したり選択肢戻ったりが一切できなくて着実なプレイができず見落としが多そうというので100%の感動を得られてはいなさそうですが、それでも十分楽しめました。
特にシアンルートは最近の魁さんのシナリオと比べてもいい勝負です。
あと主人公がとにかくかっこいい。強くてアホでイケメン。24歳らしいです。同い年。ふふ…
魁さんの作品はつくづく洒落てるな~と再確認もできた、素晴らしい原点作品でした。
魁猫!に上がっているSSも読みましたが、まあなかなかふざけてました。
次は初恋1/1の叶ルートやろうかな。魁さんの漢字一文字ヒロインは全員大当たりだからな。しかも魁さんの大好きな「キョウ」読み。杏、梗、キョウ、叶。
たのしみ~~
※この記事は2020年3月に書くだけ書いて上げ忘れていたものです。
初恋1/1はまだやりません。サマポケRBやります。