ALMA~ずっとそばに…~ 感想(ネタバレしかない)
どもです。
最近寒いですね。暗いですね。死なない自分えらすぎます。
また良い魁作品をプレイしました。ホクホクです。
ALMA~ずっとそばに…~
(昔のゲームをWindows10で無理矢理やっているので、スクショがちょっとカクカクです)
どう考えても面白いやつなのですが、想像にたがわぬ面白さでした。
人が人を愛し続ける中でのその覚悟を描いた作品。
各シナリオがそれぞれ双方向で関わり合っていて、どの順番でやっても何かしら疑問が氷解されていく感じは、プレイしていてとても楽しかったです。
主人公が半分死んでいるということもあり、どのルートも暗め、由衣ルートに至ってはかなりのド鬱でしたが、それでもまぁまぁ耐えられました。
あと全体的にちょっと設定に無理がありました。ん?となることがしばしば。仕方ないことですが。
この次すぐに他作品をプレイしたいので、備忘録の意味も込めててきとーに感想を書いておきます。
16年前やや?埋もれによる時効ということでネタバレとか気にしません。
・十崎 由衣ルート
天真爛漫実妹ルート。めっちゃ可愛い。
実妹ルートって現実味無さ過ぎてほとんどの作品感動しないんですが、こちらもやはりあまり感動はしませんでした。
主人公が由衣に触れられないという状況の中、由衣が視覚を失い、脚の制御を失い、腕の制御を失い、触覚を失い、しだいに絶望していく、という過程をゆっくりと見せられるのがひじょ~~~にキツかったです。
悪者がいない(胸糞ではない)分まだ読めるんですけどね。
三年前の事故で意識不明となった主人公を助けてくれと神に願った代償として、魂を肉体に戻すのに必要な三年という時間の中で兄への(恋愛感情としての)想いを捨てろと言われた由衣が、三年後神からの罰を受けることになってでも兄を男として愛し続けると決めたその生き様は、美しい物語でした。
その罰の内容がエグすぎるわけですが……
実妹ルートの使い方としてはなるほどこういうパターンもあるかという感じでふむふむしてました。
感動はしないけど読んでよかったな、という感じ。
あと最後のハッピーエンドへの展開は急すぎて無理矢理感が尋常じゃなかったです。
ここまで鬱にしたらもう回復できんよ?
結論、ただ元気で可愛い妹でいてほしい。妹だもの。
・麻宮 梗ルート
大好きルート。
気が強く明るいツンデレ同級生という魁さん大得意の女の子。杏~~~!夕~~~!蒼~~~!(みんな漢字一文字ですね)
CLANNADの杏と同じく辞書を武器にします。
僕自身こういうキャラクターしか好きじゃねぇってくらいド真ん中直球250km/hで、プレイする前からこのシナリオが一番好きやな。ってわかってました。
こちらは、自分が幽体であると自覚した状態で梗に触れようとしたことで完全な幽体となってしまった主人公が、世界から忘れられていき、梗だけが主人公のことを覚えている世界の中でなお、消えた主人公を想い続け、悲しみに明け暮れもがき続ける中で、改めて主人公への想いの大きさを自覚する、という流れ。
こういう娘の泣きの描写としては完璧な、心打つシナリオでした。
久々に、文字通り死ぬほど泣きました。呼吸ができなかった。そのせいで生命の維持に必死になって気を逸らさなきゃならなかったのがもったいない……
ただラストシーンはちょっと拍子抜けでした。
「出逢う前から恋をしていた。」という文言はもちろん好きですが、ありがちなだけにもうちょっと使い方工夫してほしかった……
つきかなうぐいすルートのせいでハードルが上がりまくってしまってる……よくない。
十分良いシナリオだったんですけどね。
もう梗が可愛すぎて可愛すぎて終始きゅんきゅんしてました。
何度頭抱えたことか。
好きなキャラクターという見方でいえば今までやったことあるエロゲの中でも五本の指には確実に入ります。
・四堂 鈴ルート
ちっちゃくておとなしい巫女さん後輩鈴ちゃんがとにかく可愛い。
シナリオの内容は……すでにあまり覚えていないという。
なんかめっちゃ薄かった気がする。
うーん。
感想が書けません。困りました。
とりあえず鈴ちゃんが除霊のたびに人をバシバシ叩くのが面白かったです。
・荒良木 円ルート
本作で二番目に好きなルート。
円は本作における神のような存在で、狐の妖。
400年前に愛し合った人間の死後、彼の魂を守り続けるために生き続けており、その魂をもつ主人公もその守る存在の中の一つ。
彼の魂のもつ記憶が見せる夢の中で、主人公は蘭(円の本名)と彼女の愛した男、桐馬のことを知り、それを円に告げる。
「蘭」の名を呼んでくれた主人公に桐馬を重ねた蘭は、一夜主人公にその温もりを求め、主人公を復活させたのち、再び魂を守る日々を続けていく。
要約するとこれだけ。めっちゃ短いお話。本作で唯一、主人公の恋愛ではないお話。
「種を超えた恋愛の果てに神となった不死の存在」系という、よくあるお話ですが、やっぱりこういうのって良いです。好きです。
番外編みたいなシナリオで、サクッと楽しくプレイできました。
事後の、「一番近くに感じる温もりが切ない…。」という一文がめっちゃ好き。
・御月 香苗ルート
男2女1幼馴染み三角関係ルート。
この男友達裕貴が、ヤリチンコのくせにこと恋愛においては超一途なうえにマジで男らしすぎて、彼が身を引くシーンでは本作で二番目に泣きました。
やっぱ一番の気遣いって気を遣わせないことですよね。
このルートでは他ルートで散々思い込ませていた情報を覆されるという仕掛けがあり、そのミスリードはなるほど!という感じでとても心地よかったです。
純愛。読みやすいシナリオ。
ただカナエルートあってのものなので、独立はしないかな。
・カナエルート
グランドルートのようなもの。
わざわざ副題にしている~ずっとそばに…~の回収が思いのほか弱かったのはちょっと期待外れでしたが、十分感動しました。
不完全な魂と完全な肉体をもつカナエと、魂のみの幽体である香苗、その二人を想うことで脅かされる二人の均衡に向き合っていく物語。
二度同じ人を愛する恋愛、死の中での恋愛を綺麗にまとめ上げたのはさすが魁さん。
香苗ルートの続きのようなものなので非常に短いシナリオですが、香苗ルートがnormalエンド、カナエルートがtrueエンドと考えればちょうどいいです。
ラストシーンは、二つの記憶がぶつかり合う中で目を覚ませない香苗(カナエ)を、香苗とカナエと、二回の「ずっとそばに…」の約束をした思い出の場所に連れて行き、その両方の約束を抱いたままの香苗(カナエ)が目を覚ます、というろまんちっくなもの。
とても良いシナリオだっただけに、グランドED曲に合わせたそのラストシーンで曲の音量がデカすぎて香苗の台詞がかき消されていたのがマジで残念でした。
え!?え!?音量下げなきゃ!でもどうやって!?え!?こうか!?そうよな台詞音量も下がっちゃう!えーどうしよう!?と焦り倒し、めちゃくちゃでした。
その結果余韻ゼロ。最後の台詞とかも覚えてない。聞いてなかったし。
もったいない……
またいつか無音でやろうかな。
以上です。
魁さんの学園モノに間違いはないですね。日常シーンの気が違ってて面白い。
ちなみにALMAのお気に入り日常シーンは胃の中で卵が爆発するところです。
はよ魁さんのシナリオ全制覇したいな。
魁作品のなかでは最も評判がいい『恋ごころ』もまだやったことがないので、今からめちゃめちゃ楽しみです。
そっちに行く前に一旦5(ファイブ)を挟みますが。
5(ファイブ)は全ルート魁さんというわけではなくかつ各シナリオ担当が明らかになっていないっぽいので、まず見破らないといけないです。
非学園冬モノなんでちょっと気が重いですががんばります。
大学卒業?うーん。