5 -ファイブ- (RaM制作) 感想(ネタバレしかない)
どもです。
5 -ファイブ- (RaM制作)、プレイしました。
なんてググりにくい作品名なんだ……
Visual Art'sのゲームブランドのひとつ、RaMの遺作。
全部鬱Endです。救いは無い。生粋の鬱ゲー。
愛理ルートと楓ルートだけは素晴らしい出来。
内容忘れないよう要約とか書き留めときます。
鍋おいしそう。
・稲葉 愛理ルート
キツすぎるHシーン。キツすぎる展開。キツすぎる現実。
志乃役、民安ともえさんの演技が怖い。ひーん(泣)って言いながらエンターキー押してました。台詞が陳腐だったのがせめてもの救い。
「…もう…一人で歩き出せるよね?」という話の絞め方はかなり好きでしたが、そこに行くまでがキツすぎるぞ!おい!
以下要約。
父親の北海道の知り合い(楓)の家に、妹の愛理と一緒に滞在する毎日。(全ルート共通)
そんなある日、悪霊に意識を奪われて初対面のロリっ娘を強姦した主人公(!?)は、そのロリっ娘志乃と付き合うことになる。
主人公はその後も志乃を犯し続け、みるみる悪霊に蝕まれていく……
ロリっ娘志乃の正体は、悪霊に取り憑かれた大樹。
志乃は独りで死ぬのを恐れ、主人公を吹雪の中に誘導し共に白姦死(?)しようとする。
そこに愛理が助けに来て、主人公は一命を取り留める。
あの吹雪の中助けに来て無傷なんてと違和感を覚える主人公。重ねて夢の中で見た愛理の凄惨な入院生活。
もう目を背けたくないという主人公の記憶の蓋を、愛理は開く。
封じていた記憶を呼び覚まされた主人公は、最愛の愛理はもうこの世にいないこと、そしてその愛理を殺したのは、他でもない自分であるということを思い出す。(精神が錯乱しており刑事責任能力なしとして無罪となったというリアルな記述も)
自分を苦しみから解放してくれた兄を、今度は自分が救いたい。
ありったけの感謝を伝えて愛理は姿を消し、主人公は現実へ引き戻される。
再び愛理を失った主人公が、失意の中目に留めたもの、それは愛理のスケッチブックに描かれた一輪の花。
入院中の愛理に自分が渡した花、『希望』の花言葉をもつスノードロップだった。
……お話としてはめちゃめちゃ綺麗です。どちらかと言えば好き寄り。
様々な伏線の張り方も自然で回収も綺麗。ラストシーンの決め台詞も綺麗。温かく泣いた。
ただ色々キツすぎるわ~参っちゃうよも~。
よう耐えた自分。エロゲやってると鬱シナリオにもいくらかは免疫できてきますね。
ロリっ娘強姦の免疫は一生できてほしくないですが……
・奥菜 楓ルート
本作で唯一日常シーンが面白いので、たぶんこれが魁さんの担当シナリオだと思います。(ガバガバ判定)
いやぁ……切ないです……
非常に切ない。
ラストシーンがほんとに……
これ終わったら風呂はーいろ♪って思ってたのに余韻ヤバくてPC前から立てず。
ぼく年の差+10歳以上ヒロインってめちゃめちゃ好きなんですよ。
年上の女性が見せる弱さってズルくないですか? 絶対やられちゃうんですよね……
というわけで楓さんのこともかなり好きになったわけです。
お互いに強く想い合っている恋人がいて、その彼氏さんが東京に単身赴任している間、北海道の二人で始めた牧場を一人で守り続ける楓さん。
物語の中では、その想いの強さ、『彼が返ってくるその日まで、絶対にこの場所を、牛たちを守る』という約束がメインで描かれていきます。
生きる意味にまでなっていたその約束のもと、泊まりに来た主人公たちと生活する日々、わりとずっとほのぼのした感じで進んでいくのですが……
……うーん。
これあんまネタバレしたくないな。困ったぞ。要約兼ねてるのに。ネタバレしかないと断りも入れてるのに。
プレイ前ネタバレされたら感動薄れてたな……ってタイプの好きなシナリオってネタバレに抵抗ありますよね。
11年前ってのが微妙……音楽に麻枝准参加というのもあって今からやる人とかおらんやろとも言い切れない……
とにかくラストシーンがめちゃめちゃ好きです。
当然鬱Endなんですが、そこに残された少しの救い、それが凄く切なく胸が締め付けられながらもじんわり温かくなります。
しみじみ……
年上最高。
※ここから先は読む価値ないです。ここまでも読む価値なかったよ?とか言われると泣きます。
・織戸 禰音(ねね)ルート
うーーん。
純粋につまらなかった……
禰音は巫女だが、昔悪霊に取り憑かれた子熊に殺されかけて臆病になり、巫女の責務・能力を念として分離し、禰音本人は巫女をやめてしまった。
主人公と恋人同士となった禰音を見て、念はその安らぎを、温もりを羨ましく思い、求めようとした。
そこを悪霊に付け入られて念は主人公の命を奪おうとし、それを禰音が命をもって助ける。
ほかにもとってつけたようなエピソード、設定はありましたが、どれも本筋にうまく絡んでおらず、微妙でした。
日常シーンで無理に笑いを入れようとしてスベり倒すの本当に勘弁してほしい。共感性羞恥がヤバい。
・織戸 ほのかルート
胸糞の塊シナリオ。
途中で「あ、これダメぽいぞ」と感じて半分くらいスキップしたんですが、その超速読の中で、メインキャラ全員理不尽に殺されて悪人キャラだけ理不尽に生き残ったような気がします。
グランドルートに向けて、理不尽を植え付けるためのシナリオ。たぶん。
人間が考えうる胸糞展開の中で(未遂はあったけど)レイプ以外全部詰め込んだすご~いシナリオ。誉め言葉ではないです。
スキップでこれなんやからなあ。ようこんなん書けるわ。これ書いた奴絶対人間じゃない。誉め言葉ではないです。
・グランドルート
ほのかルートに辟易して全スキップ。
内容は2割くらい、「こうやってかんどうさせようとしてるんだよ!みてみて!」というのは3割くらいわかりました。
理不尽に打ち克てよ!人間!ということを伝えたかったのかな? 知らんけど。
なんか最後は夢オチっぽい感じでした。
回想シーン以外ほとんどほのかルートと同じだったような。怒涛の使い回し。
あとED飛ばせないってどういうこと? そんなに自信あったん?
(顔が面白かったので載せましたがこの男は別に悪い人じゃないです。たぶん。)
以上です。
愛理ルートと楓ルートだけはほんとに良いです。
全ルートアレだったら感想記事上げないんですが、この2ルートだけは素晴らしかったので書きました。
この2ルート先にやってよかったほんとに。ほかのルートから始めてたら投げてました。
この手のゲームは二度とやらないかな。
一度もやる予定なかったけど魁さんが参加してたので仕方ない。
次は同じくRaM『恋ごころ』やります。
RaMは三本しか出してないのでこれが最後の一本です。
魁さん単独ということで日常シーンの笑いが充実しているらしいので楽しみ~!