恋ごころ 感想(ネタバレ避け)
※この記事は2020年3月に書くだけ書いて上げ忘れていたものです。
どもです。
卒業確定しました。やったぜ!
というわけで卒研期間中プレイしたエロゲの感想書きます。
恋ごころ。20年前、2000年の作品です。にもかかわらずフルボイス!(※画像は2006年発売のリメイク版)
魁さんの原点ともいえる作品。
全ルート泣きました。
Amazonレビューに「これで泣かない人は人間じゃない」とのコメントがありましたが、過言じゃなかったです。それくらいの良作。
プレイ順:リリカ→フェイユン→シアン→ルゥ→シャオ
泣いた順:シアン>ルゥ>フェイユン>シャオ>リリカ
・リリカルート
第一印象で一番可愛かったので、最初にリリカルートを選びました。
強さに固執する、クールで気の強い女の子。
テーマは親子愛。
リリカは大変可愛く、ストーリー展開もそれ好き!ともなるんですが、如何せんシナリオにかなり無理があります。
そのため感情移入も共感もイマイチできなかったです。今の魁さんなら50倍いいの書きそうって感じがします。
ただプロット段階では凄くいいものだったのだと思います。もしかするとこのルートが一番好き!という人も多いかもしれません。何を無理や矛盾と感じるのかは人によるのでね。
リリカが連れてるパンダのファンファンもしっかりシナリオに絡んできて、そのあたりでは結構泣きました。
あとえっちシーンが多いです。ログ機能がないので軽率にスキップも出来ず厄介でした……
・フェイユンルート
第一印象ラーメンマン。ネタキャラかと思いきやれっきとしたヒロイン。
可愛いヤツなんですよ……この娘。
ギャグ枠なのでギャグパート多めなんですが、魁さんにしてはそんなに面白くはなかったです。口コミで面白い、めちゃめちゃ笑ったとの評判が多かったので期待していたんですが……残念。
内容としてはまあまあ。過去の話とかそこそう繋がるんや!とか面白い要素がほどよく散りばめられていてエロゲ標準個別ルートという感じでした。見た目ラーメンマンなのでギャップはすごいよね、そりゃあ。
普通によかったです。
欲を言えば開眼して欲しかったです。フェイユンのおめめ何色なんやろ……
・シアンルート
メチャクチャ泣いた。ヤバい。
完全に油断してた。なんやこれ。ビックリした。
完璧かもしれない。無駄も無理もひとつもない。
メチャクチャ短くて日々の積み重ねの足りない要点しかないシナリオだけど、魁さんの好きなところがほぼ全部、マジでほぼ全部詰まってる。メチャクチャ贅沢。
これが2000年にできてるのすごすぎる。5歳の頃のぼくに教えてあげたい。『やあ!ぼくは20年後のキミだよ!今年発売したこのエロゲすごいから二階にあるお父さんのパソコンで今すぐやってね!バイバイ!』
ヒロインであるシアンは死人であり、そんな彼女がなぜ意志をもって動くことができているのかというのが本シナリオの核です。前半はこれ全体的に雑なご都合展開になりそうやなと不安だったのですが、そんなこと考えてたことが恥ずかしくなるくらい綺麗で見事で素晴らしかったです。起承転結しっかりしていてお話として純粋に面白い。
他のルートに比べてシアンルートでは主人公のシアンに対する想いだとかシアンの主人公に対する想いだとか、細かな表現がしっかり敷き詰められていたように思います。それ(特に前者)ゆえに主人公にもの凄く感情移入でき、シアンがとても愛おしく可愛く見えてきます。ずっとキュンキュンしてました。
途中「あれ?これ2010年代のゲームやってる?」と思わされることが多々ありました。それくらい書き方が現代っぽくて丁寧。
演出(スクリプト)も大変良く、回想シーンでもまんまと泣かされてしまいました。ぼく基本回想シーンって間延びしてるように感じて冷めてしまいがちなんですけど、これは見事にしてやられましたね……
魁さん名物のラストシーンもメチャクチャよかった。一言一言一文一文、1クリックごとに涙が溢れてくるノベルゲームならではのあの感動の演出。素晴らしいです……これぞエロゲの泣き。
絶対にまたやりたい。次は最初っから期待した状態で。
はぁ……シアン……
・ルゥ・シャオルート
〇ルゥエンド
「えっ!?」シナリオ。
しかし伏線は張られていた……
少し荒いような気もしますがぼくは好きです。
やっぱ魁さんはそうでなくちゃ!となります。唯一そこが本作にない魁要素でしたがこのシナリオで晴れて解決しました。
ネタバレを恐れるあまり具体的な内容に関して言葉が何も出てきませんですが、とりあえず、好き。
なんか考えれば考えるほどグッとくるルートです。
はぁ……噛みしめよ。
グラフィックやシステム総リメイクしたらバカ売れすると思うんですが……
〇シャオエンド
タイトル回収シナリオ。
は~なるほどね~~~。しっかりミスリードされました。そういうことですか。
内容としては雲龍寺魁ここにあり、という感じです。みちるを思い出します。(ネタバレか?)
AIRと発売日の差が29日しかないので自然なことなのかもしれません。
これほんとなんで埋もれてるんですかね……時期的にAIRの陰に隠れちゃってるんでしょうか。
ただ、恋ごころということで言うと、少し物足りないです。
主人公は結局"誰"を愛しているの?という感じ。そこはあんま触れちゃダメか。
ちゃんとしたタイトル回収もあり作品の締めくくりにはとても良いシナリオだったと思います。ぼくはメインヒロインはルゥだと思ってるのでラストシーンは複雑な心境でしたが。(それ抜きにしても少し強引だった気はします)
以上です。
各ルートちょっと飛び飛びにやっちゃったというのと、古いゲームなため前の文を読み直したり選択肢戻ったりが一切できなくて着実なプレイができず見落としが多そうというので100%の感動を得られてはいなさそうですが、それでも十分楽しめました。
特にシアンルートは最近の魁さんのシナリオと比べてもいい勝負です。
あと主人公がとにかくかっこいい。強くてアホでイケメン。24歳らしいです。同い年。ふふ…
魁さんの作品はつくづく洒落てるな~と再確認もできた、素晴らしい原点作品でした。
魁猫!に上がっているSSも読みましたが、まあなかなかふざけてました。
次は初恋1/1の叶ルートやろうかな。魁さんの漢字一文字ヒロインは全員大当たりだからな。しかも魁さんの大好きな「キョウ」読み。杏、梗、キョウ、叶。
たのしみ~~
※この記事は2020年3月に書くだけ書いて上げ忘れていたものです。
初恋1/1はまだやりません。サマポケRBやります。
ジャルジャル公式チャンネル(YouTube)好きなネタ5選
どもです。
早く卒業したい毎日です。
作業中ジャルジャルのコント流してることが多いです。
YouTubeの公式チャンネルには現在800本近いネタ動画が上がっており、シャッフル再生で垂れ流しにしておくにはめちゃめちゃちょうどいいんです。
ジャルジャルのネタは半分くらい面白くないというのが一般的理解だと思います(?)が、今回は残り半分の中で個人的に特に好きな5つの動画を紹介しようと思います。
5位『ボクシングジム殴り込むヤバい奴』
ストレートに面白い。クソザコキチガイ大好き。
4位『自分の名前まちがいまくる奴』
この絶妙な空気感の中、後半の一言で急転するのがほんと面白い。
笑い事じゃないけどその落差のデカさに笑います。
3位『ラグビー教える奴』
めちゃめちゃ面白い。いつ見ても笑える。
一時期ぶん回ししてました。クソザコ先輩大好き。
2位『3年の引退かかった1年ピッチャーな奴』
これもめっちゃ面白い。頭おかしい後藤はなぜこんなにも面白いのか。
ボケというか笑うポイントの数と間がちょうどよくて大好き。定期的に見たくなります。
1位『うっすら寒いから会社休む奴』
これは~~~好み。ぼくはめちゃめちゃ好きです。めっちゃ笑う。
「は?」「オイ!」「え?」の組み合わせだけでこんなにも面白い空気を作り出せるのはこれぞジャルジャル!という感じがします。一番好きなネタ。
以上です。
以前はそんなに好きじゃなかったジャルジャルですが、ぼくは彼らのお気に入りのネタが好きじゃないだけで、見てみたら面白いネタ(好きなタイプのネタ)も沢山ありました。
ジャルジャルそんなでもないorむしろ嫌いな方も800本もあればひとつくらいはめちゃめちゃハマるネタがあると思うので、暇なときにでも適当に見てみてはいかがでしょうか。
Summer Pockets 感想(個別はネタバレ避け)
どもです。
先日Keyの最新作「Summer Pockets Reflection Blue」が発表されました。
ぼくの大大大好きなキャラクターであるのみきこと野村美希がヒロイン昇格ということで今からめちゃめちゃそわそわしています。
というわけで今さらですが無印サマポケの感想を書きます。
何気にまだ書いてなかったんですよね。
公式+ちょい程度のネタバレで書きます。
といっても今やもう公式もドバドバネタバレしてるので、グランドルートについてはそんなに気は遣ってません。
Summer Pockets、通称サマポケの一番の特徴は、なんと言ってもこの作品全体からにじみ出る『夏休み感』!
初めて訪れる島が舞台でほとんどの登場人物が主人公と初対面という寄り添いやすい設定、極端に突飛なネタは入れることなく短文で緩やかに流れるストーリー、モデルの直島をそのまま描いた鮮明な背景、珠玉のサウンドスタッフによる作品の空気づくりに特化したBGMの数々、より近くに鳥白島を感じさせるための、蝉の声、波の音など790種類以上の細かいサウンドエフェクト、etc.……
それらすべての相互作用によって読み手側を引き込むように紡がれる物語は、たちまちに我々を鳥白島で過ごす夏休みへといざなってくれます。
主人公羽依里と一緒に島を歩き、日々を過ごし、出会い、別れる。
そこで得たひと夏の思い出は、きっといつまでもポケットにしまっておきたくなるような大切な宝物になります。
是非とも、夏に蝉の声を聞きながらプレイしたい作品。
またあんな夏休みを過ごしたい。
感想書きます。
(『』内はシナリオからの引用です)
プレイ順:紬→蒼→鴎→しろは→ALKA→Pocket
・紬ルート
『大事にしたい人たちと。大切な人と。全力で、毎日を過ごす 』
いや、泣いた。無理よ。これは無理。
人って泣きすぎて死ぬことあるんやなって実感するくらい泣いた。
手が痺れて足も痺れて全身が痺れてそのうち手が痙攣し始めるんですよ。泣きすぎると。
完膚なきまでにボコボコに打ちのめされて命があっただけまだラッキー。
ゴールデンアワーのような限られた時間の中、別れに向かう慌ただしくも楽しい日常。
文体もほわほわしてて泣きの土台を作ります。
完全に泣かせに特化した、もはや暴力的なシナリオ。
あと告白シーンがかなり好き。
お互いが想いを吐き出し合い、ヒロイン→主人公の好きが沢山伝わる良い告白シーン。
羽依里もかっこいいし。完璧だよ。
告白シーンだけで言ったら今でも5本の指には入ります。
結ではなく承にくるパターンでは一番好きかも。
キスを入れずにこれはほんと凄い。
あととにかく紬がめっっっっっっっっっっっっっっちゃ可愛い。
めちゃめちゃ可愛い。無敵。
可愛い。本当に可愛い。天才。
マジで可愛い。たまらん。可愛い。
そもそもサマポケは紬のキャラデザが好きすぎたから購入に踏み切ったんですよ。
ノベルゲームもサマポケもまだ知らないとき、Twitterでたまたま見かけた紬のあの絵が無ければきっと未だにサマポケやってません。
たぶんノベルゲームすらまだやったことなかったと思います。
紬に人生変えられちゃったな。
購入前からそれくらい見た目が好きだったキャラクター、個別ルートプレイして、ますます好きにならないわけないじゃないですか!
可愛いほんと。ほんと可愛い。
むぎゅ~~~~~
・蒼ルート
『羽依里とずっと、一緒に居たい……』
大好きなシナリオ。
本当に大好きすぎて大好きしか書くことがない。
まあ実際は書き出すと次から次へと感情があふれてまとまりなく1億字を超えそうなので書けないというだけですが……
物語が心に溶け込んでくる感覚。
ぎゅっと心を掴まれ揺さぶられ、それでいて優しく包み込まれるような感覚。
近々シナリオライター魁さんの魅力をまとめた記事等も作成しようと考えていますが、こちらもその彼のもつ数々のワザによって紡ぎ出される麗しき逸品。対比とド直球の組み合わせ。
持ち球は直球しかないのに最高球速と緩急とコースの構成が化け物。こんな投げ分けされたら見逃し三振笑顔で踊りながらバッターボックス降りますよ。
一生忘れたくない、宝物のような夏。
シンプル・イズ・ザ・ベスト。
・鴎ルート
『私ね、きっと、あなたのこと 』
ひとりの不思議な少女と島を冒険をした、ある夏の思い出。
2人で鴎の夢を叶えていく、切なくも明るいお話。
サマポケの中で一番ネタバレ厳禁なシナリオ。
ということでこれ以上何も書けません……
これだけでも書きすぎたかなと思ってしまうくらい。
やったことない人には是非やってもらいたいです。
・しろはルート
『いつでも帰ることができる。あの場所に。あの夏に。』
はい夏休み、それ夏休み、ひと夏の恋、しろは~~~~~!
いやもう可愛いほんと可愛いさすがメインヒロイン。
このちっちゃい水鉄砲売ってくれんかな。ほしい。これ持って直島行きたい。
初めて来た田舎の島でそこでできた友達と過ごす、穏やかで新鮮な夏休み。
みんなで遊んで楽しく夏を過ごしていく中で、互いにどこか似たものを感じる羽依里としろはは少しずつ惹かれあっていき
初プレイ時は、正直そんなでもないなっていう印象でした。
それが周回したり間を開けたりしているうちにどんどん好きになっていく。
かけがえのないものになっていく。
これって、まさに夏休みそのものみたいですよね。
当時は当たり前のようにただ楽しんでいた毎日も、大人になって忘れかけていた頃に振り返ってみると、涙が出そうなくらい大切な思い出としてそこに跡を残している。
これぞノスタルジー。
いつでも帰ることができる。
あの場所に。
あの夏に。
以下グランドルート。
・ALKA TALE
『このなつやすみ、すごくたのしかった……』
おかーさんを想い焦がれ、夏を繰り返す少女のお話。
最後の夏休みに、最後の勇気を振り絞って、やっとたどり着いた場所。
ずっと憧れていた母の温もり。ずっと探し続けていた、家族仲良く過ごす時間。
全部全部もらって、全部全部叶えて。
夏休みには、終わりがくる。
これは泣く。
家族愛の暴力。
初めは「家族ごっこ」から始まったこの夏休み。
その夏の中で羽依里が少しずつおとーさんになっていき、しろはが少しずつおかーさんになっていくその過程は、何度見ても心を打たれます。
特にしろはがあそこまで母の自覚をもつようになるのは、これぞKeyの親子愛の描き方というような感じがします。
本シナリオの結末はかなり悲しいものとなっていますが、ラストにはそこに希望を見いだそうとする、少女の最後の覚悟が描かれています。
ALKA TALEを終えてPocketルートへと向かうときのあの祈るような、それでいてワクワクするような気持ちをもう一度味わいたい……
子どもの頃の、ありふれた夏休み。
一番たのしかった夏休み。
・Summer Pockets(Pocketルート)
『過去のまぶしさよりも、未来のまぶしさを探せるように』
ALKA TALEの続きです。
夏の籠を破り、未来を紡ぐお話。
永い旅をしてきた少女の、本当に最後の、大切な人を救うための、新しい始まりのための夏。
ALKA TALEは親から子への親子愛を強く描いたものでしたが、こちらは子から親への親子愛に振り切って描いたもの。
もう……泣きますよ……無理ですよ……
うみちゃん……うぅ……
しろは……ううぅ……
・エピローグ
『眩しさだけは、忘れなかった。』
あの夏を、すべて忘れてしまっても。
誰よりも大切なあなたのことを、思い出せなくなってしまっても。
それでもポケットは、まだふくらんだままで。
あの日、まぶたに感じたまぶしさだけは、忘れなかった。
Pocketルートのあとのエピローグ。
爽やかで晴れやかで、それでいて切なくて涙が滲むような、このエピローグのラストシーンまでの流れがほんとに大好き。
全てを失う出来事と、その失ったはずの過去(もしくは未来)から微かに零れた想いの欠片、その二つの組み合わせでその先の明るい未来を示唆して終わる。
これやられたときのあの切なくて温かい読後感がめっちゃめちゃ好きなんです。
一生あの感情の中で生きてたい。
エンディングでは思わず泣きながら拍手してしまいます。とにかくラストシーンが秀逸。
大好き。
最高の夏。
以上です。
本当はのみきかわいいよシーン集もいっしょに書きたかったのですが年明けに間に合わないのでとりあえずここまでです。
今年の泣き納めはSummer Pockets。やっぱりサマポケ大好きですわ……
プレイしたことのない方にはぜひプレイしてもらいたい、自信をもってオススメできる泣きゲーです。
夏が大好きになる作品。
サマポケは炒飯。
来年の夏も楽しみです!
5 -ファイブ- (RaM制作) 感想(ネタバレしかない)
どもです。
5 -ファイブ- (RaM制作)、プレイしました。
なんてググりにくい作品名なんだ……
Visual Art'sのゲームブランドのひとつ、RaMの遺作。
全部鬱Endです。救いは無い。生粋の鬱ゲー。
愛理ルートと楓ルートだけは素晴らしい出来。
内容忘れないよう要約とか書き留めときます。
鍋おいしそう。
・稲葉 愛理ルート
キツすぎるHシーン。キツすぎる展開。キツすぎる現実。
志乃役、民安ともえさんの演技が怖い。ひーん(泣)って言いながらエンターキー押してました。台詞が陳腐だったのがせめてもの救い。
「…もう…一人で歩き出せるよね?」という話の絞め方はかなり好きでしたが、そこに行くまでがキツすぎるぞ!おい!
以下要約。
父親の北海道の知り合い(楓)の家に、妹の愛理と一緒に滞在する毎日。(全ルート共通)
そんなある日、悪霊に意識を奪われて初対面のロリっ娘を強姦した主人公(!?)は、そのロリっ娘志乃と付き合うことになる。
主人公はその後も志乃を犯し続け、みるみる悪霊に蝕まれていく……
ロリっ娘志乃の正体は、悪霊に取り憑かれた大樹。
志乃は独りで死ぬのを恐れ、主人公を吹雪の中に誘導し共に白姦死(?)しようとする。
そこに愛理が助けに来て、主人公は一命を取り留める。
あの吹雪の中助けに来て無傷なんてと違和感を覚える主人公。重ねて夢の中で見た愛理の凄惨な入院生活。
もう目を背けたくないという主人公の記憶の蓋を、愛理は開く。
封じていた記憶を呼び覚まされた主人公は、最愛の愛理はもうこの世にいないこと、そしてその愛理を殺したのは、他でもない自分であるということを思い出す。(精神が錯乱しており刑事責任能力なしとして無罪となったというリアルな記述も)
自分を苦しみから解放してくれた兄を、今度は自分が救いたい。
ありったけの感謝を伝えて愛理は姿を消し、主人公は現実へ引き戻される。
再び愛理を失った主人公が、失意の中目に留めたもの、それは愛理のスケッチブックに描かれた一輪の花。
入院中の愛理に自分が渡した花、『希望』の花言葉をもつスノードロップだった。
……お話としてはめちゃめちゃ綺麗です。どちらかと言えば好き寄り。
様々な伏線の張り方も自然で回収も綺麗。ラストシーンの決め台詞も綺麗。温かく泣いた。
ただ色々キツすぎるわ~参っちゃうよも~。
よう耐えた自分。エロゲやってると鬱シナリオにもいくらかは免疫できてきますね。
ロリっ娘強姦の免疫は一生できてほしくないですが……
・奥菜 楓ルート
本作で唯一日常シーンが面白いので、たぶんこれが魁さんの担当シナリオだと思います。(ガバガバ判定)
いやぁ……切ないです……
非常に切ない。
ラストシーンがほんとに……
これ終わったら風呂はーいろ♪って思ってたのに余韻ヤバくてPC前から立てず。
ぼく年の差+10歳以上ヒロインってめちゃめちゃ好きなんですよ。
年上の女性が見せる弱さってズルくないですか? 絶対やられちゃうんですよね……
というわけで楓さんのこともかなり好きになったわけです。
お互いに強く想い合っている恋人がいて、その彼氏さんが東京に単身赴任している間、北海道の二人で始めた牧場を一人で守り続ける楓さん。
物語の中では、その想いの強さ、『彼が返ってくるその日まで、絶対にこの場所を、牛たちを守る』という約束がメインで描かれていきます。
生きる意味にまでなっていたその約束のもと、泊まりに来た主人公たちと生活する日々、わりとずっとほのぼのした感じで進んでいくのですが……
……うーん。
これあんまネタバレしたくないな。困ったぞ。要約兼ねてるのに。ネタバレしかないと断りも入れてるのに。
プレイ前ネタバレされたら感動薄れてたな……ってタイプの好きなシナリオってネタバレに抵抗ありますよね。
11年前ってのが微妙……音楽に麻枝准参加というのもあって今からやる人とかおらんやろとも言い切れない……
とにかくラストシーンがめちゃめちゃ好きです。
当然鬱Endなんですが、そこに残された少しの救い、それが凄く切なく胸が締め付けられながらもじんわり温かくなります。
しみじみ……
年上最高。
※ここから先は読む価値ないです。ここまでも読む価値なかったよ?とか言われると泣きます。
・織戸 禰音(ねね)ルート
うーーん。
純粋につまらなかった……
禰音は巫女だが、昔悪霊に取り憑かれた子熊に殺されかけて臆病になり、巫女の責務・能力を念として分離し、禰音本人は巫女をやめてしまった。
主人公と恋人同士となった禰音を見て、念はその安らぎを、温もりを羨ましく思い、求めようとした。
そこを悪霊に付け入られて念は主人公の命を奪おうとし、それを禰音が命をもって助ける。
ほかにもとってつけたようなエピソード、設定はありましたが、どれも本筋にうまく絡んでおらず、微妙でした。
日常シーンで無理に笑いを入れようとしてスベり倒すの本当に勘弁してほしい。共感性羞恥がヤバい。
・織戸 ほのかルート
胸糞の塊シナリオ。
途中で「あ、これダメぽいぞ」と感じて半分くらいスキップしたんですが、その超速読の中で、メインキャラ全員理不尽に殺されて悪人キャラだけ理不尽に生き残ったような気がします。
グランドルートに向けて、理不尽を植え付けるためのシナリオ。たぶん。
人間が考えうる胸糞展開の中で(未遂はあったけど)レイプ以外全部詰め込んだすご~いシナリオ。誉め言葉ではないです。
スキップでこれなんやからなあ。ようこんなん書けるわ。これ書いた奴絶対人間じゃない。誉め言葉ではないです。
・グランドルート
ほのかルートに辟易して全スキップ。
内容は2割くらい、「こうやってかんどうさせようとしてるんだよ!みてみて!」というのは3割くらいわかりました。
理不尽に打ち克てよ!人間!ということを伝えたかったのかな? 知らんけど。
なんか最後は夢オチっぽい感じでした。
回想シーン以外ほとんどほのかルートと同じだったような。怒涛の使い回し。
あとED飛ばせないってどういうこと? そんなに自信あったん?
(顔が面白かったので載せましたがこの男は別に悪い人じゃないです。たぶん。)
以上です。
愛理ルートと楓ルートだけはほんとに良いです。
全ルートアレだったら感想記事上げないんですが、この2ルートだけは素晴らしかったので書きました。
この2ルート先にやってよかったほんとに。ほかのルートから始めてたら投げてました。
この手のゲームは二度とやらないかな。
一度もやる予定なかったけど魁さんが参加してたので仕方ない。
次は同じくRaM『恋ごころ』やります。
RaMは三本しか出してないのでこれが最後の一本です。
魁さん単独ということで日常シーンの笑いが充実しているらしいので楽しみ~!
ALMA~ずっとそばに…~ 感想(ネタバレしかない)
どもです。
最近寒いですね。暗いですね。死なない自分えらすぎます。
また良い魁作品をプレイしました。ホクホクです。
ALMA~ずっとそばに…~
(昔のゲームをWindows10で無理矢理やっているので、スクショがちょっとカクカクです)
どう考えても面白いやつなのですが、想像にたがわぬ面白さでした。
人が人を愛し続ける中でのその覚悟を描いた作品。
各シナリオがそれぞれ双方向で関わり合っていて、どの順番でやっても何かしら疑問が氷解されていく感じは、プレイしていてとても楽しかったです。
主人公が半分死んでいるということもあり、どのルートも暗め、由衣ルートに至ってはかなりのド鬱でしたが、それでもまぁまぁ耐えられました。
あと全体的にちょっと設定に無理がありました。ん?となることがしばしば。仕方ないことですが。
この次すぐに他作品をプレイしたいので、備忘録の意味も込めててきとーに感想を書いておきます。
16年前やや?埋もれによる時効ということでネタバレとか気にしません。
・十崎 由衣ルート
天真爛漫実妹ルート。めっちゃ可愛い。
実妹ルートって現実味無さ過ぎてほとんどの作品感動しないんですが、こちらもやはりあまり感動はしませんでした。
主人公が由衣に触れられないという状況の中、由衣が視覚を失い、脚の制御を失い、腕の制御を失い、触覚を失い、しだいに絶望していく、という過程をゆっくりと見せられるのがひじょ~~~にキツかったです。
悪者がいない(胸糞ではない)分まだ読めるんですけどね。
三年前の事故で意識不明となった主人公を助けてくれと神に願った代償として、魂を肉体に戻すのに必要な三年という時間の中で兄への(恋愛感情としての)想いを捨てろと言われた由衣が、三年後神からの罰を受けることになってでも兄を男として愛し続けると決めたその生き様は、美しい物語でした。
その罰の内容がエグすぎるわけですが……
実妹ルートの使い方としてはなるほどこういうパターンもあるかという感じでふむふむしてました。
感動はしないけど読んでよかったな、という感じ。
あと最後のハッピーエンドへの展開は急すぎて無理矢理感が尋常じゃなかったです。
ここまで鬱にしたらもう回復できんよ?
結論、ただ元気で可愛い妹でいてほしい。妹だもの。
・麻宮 梗ルート
大好きルート。
気が強く明るいツンデレ同級生という魁さん大得意の女の子。杏~~~!夕~~~!蒼~~~!(みんな漢字一文字ですね)
CLANNADの杏と同じく辞書を武器にします。
僕自身こういうキャラクターしか好きじゃねぇってくらいド真ん中直球250km/hで、プレイする前からこのシナリオが一番好きやな。ってわかってました。
こちらは、自分が幽体であると自覚した状態で梗に触れようとしたことで完全な幽体となってしまった主人公が、世界から忘れられていき、梗だけが主人公のことを覚えている世界の中でなお、消えた主人公を想い続け、悲しみに明け暮れもがき続ける中で、改めて主人公への想いの大きさを自覚する、という流れ。
こういう娘の泣きの描写としては完璧な、心打つシナリオでした。
久々に、文字通り死ぬほど泣きました。呼吸ができなかった。そのせいで生命の維持に必死になって気を逸らさなきゃならなかったのがもったいない……
ただラストシーンはちょっと拍子抜けでした。
「出逢う前から恋をしていた。」という文言はもちろん好きですが、ありがちなだけにもうちょっと使い方工夫してほしかった……
つきかなうぐいすルートのせいでハードルが上がりまくってしまってる……よくない。
十分良いシナリオだったんですけどね。
もう梗が可愛すぎて可愛すぎて終始きゅんきゅんしてました。
何度頭抱えたことか。
好きなキャラクターという見方でいえば今までやったことあるエロゲの中でも五本の指には確実に入ります。
・四堂 鈴ルート
ちっちゃくておとなしい巫女さん後輩鈴ちゃんがとにかく可愛い。
シナリオの内容は……すでにあまり覚えていないという。
なんかめっちゃ薄かった気がする。
うーん。
感想が書けません。困りました。
とりあえず鈴ちゃんが除霊のたびに人をバシバシ叩くのが面白かったです。
・荒良木 円ルート
本作で二番目に好きなルート。
円は本作における神のような存在で、狐の妖。
400年前に愛し合った人間の死後、彼の魂を守り続けるために生き続けており、その魂をもつ主人公もその守る存在の中の一つ。
彼の魂のもつ記憶が見せる夢の中で、主人公は蘭(円の本名)と彼女の愛した男、桐馬のことを知り、それを円に告げる。
「蘭」の名を呼んでくれた主人公に桐馬を重ねた蘭は、一夜主人公にその温もりを求め、主人公を復活させたのち、再び魂を守る日々を続けていく。
要約するとこれだけ。めっちゃ短いお話。本作で唯一、主人公の恋愛ではないお話。
「種を超えた恋愛の果てに神となった不死の存在」系という、よくあるお話ですが、やっぱりこういうのって良いです。好きです。
番外編みたいなシナリオで、サクッと楽しくプレイできました。
事後の、「一番近くに感じる温もりが切ない…。」という一文がめっちゃ好き。
・御月 香苗ルート
男2女1幼馴染み三角関係ルート。
この男友達裕貴が、ヤリチンコのくせにこと恋愛においては超一途なうえにマジで男らしすぎて、彼が身を引くシーンでは本作で二番目に泣きました。
やっぱ一番の気遣いって気を遣わせないことですよね。
このルートでは他ルートで散々思い込ませていた情報を覆されるという仕掛けがあり、そのミスリードはなるほど!という感じでとても心地よかったです。
純愛。読みやすいシナリオ。
ただカナエルートあってのものなので、独立はしないかな。
・カナエルート
グランドルートのようなもの。
わざわざ副題にしている~ずっとそばに…~の回収が思いのほか弱かったのはちょっと期待外れでしたが、十分感動しました。
不完全な魂と完全な肉体をもつカナエと、魂のみの幽体である香苗、その二人を想うことで脅かされる二人の均衡に向き合っていく物語。
二度同じ人を愛する恋愛、死の中での恋愛を綺麗にまとめ上げたのはさすが魁さん。
香苗ルートの続きのようなものなので非常に短いシナリオですが、香苗ルートがnormalエンド、カナエルートがtrueエンドと考えればちょうどいいです。
ラストシーンは、二つの記憶がぶつかり合う中で目を覚ませない香苗(カナエ)を、香苗とカナエと、二回の「ずっとそばに…」の約束をした思い出の場所に連れて行き、その両方の約束を抱いたままの香苗(カナエ)が目を覚ます、というろまんちっくなもの。
とても良いシナリオだっただけに、グランドED曲に合わせたそのラストシーンで曲の音量がデカすぎて香苗の台詞がかき消されていたのがマジで残念でした。
え!?え!?音量下げなきゃ!でもどうやって!?え!?こうか!?そうよな台詞音量も下がっちゃう!えーどうしよう!?と焦り倒し、めちゃくちゃでした。
その結果余韻ゼロ。最後の台詞とかも覚えてない。聞いてなかったし。
もったいない……
またいつか無音でやろうかな。
以上です。
魁さんの学園モノに間違いはないですね。日常シーンの気が違ってて面白い。
ちなみにALMAのお気に入り日常シーンは胃の中で卵が爆発するところです。
はよ魁さんのシナリオ全制覇したいな。
魁作品のなかでは最も評判がいい『恋ごころ』もまだやったことがないので、今からめちゃめちゃ楽しみです。
そっちに行く前に一旦5(ファイブ)を挟みますが。
5(ファイブ)は全ルート魁さんというわけではなくかつ各シナリオ担当が明らかになっていないっぽいので、まず見破らないといけないです。
非学園冬モノなんでちょっと気が重いですががんばります。
大学卒業?うーん。
月の彼方で逢いましょう 感想(ネタバレ避け)
どもです。
tone work’s 4作目『月の彼方で逢いましょう』、全ルート終了しました。
確かに、今作は違いました。
正直ここまで感動するとは思っていなかった。
『月の彼方で逢いましょう』という作品であることを考えれば、メインシナリオ×3(灯華、うぐいす、雨音)、サブシナリオ×4(聖衣良、栞菜、霧子、きらり)という構成です。
そのバランスがとても良い!
サブシナリオはtone work’sらしく(といっても星織ユメミライしかプレイしたことないですが)、リアリティのある世界の中の恋愛物語を綴るもので、頭空っぽで見れるやつ。かわいー、きゅんきゅん、って。
そしてメインシナリオのパワーがすごい。
月を絶対の中心において抜群のムードで物語が紡がれていきます。
ノベルゲームならではの心に染み入る演出・言葉の数々は必見です。
メインシナリオ→サブシナリオの順で、ネタバレは最小限で感想を書きます。
プレイ順:灯華→うぐいす→栞菜→きらり→霧子→聖衣良→雨音
〇メインシナリオ
メインシナリオは、どれも『月の彼方で逢いましょう』というタイトルと、『もしスマホで過去と未来を繋げたら、あなたはどんな後悔をやり直す?』というキャッチコピーを踏まえたシナリオとなっています。
それぞれ作中でどのようにタイトル回収をするかというのも大きな見所です。
・灯華ルート/丘野塔也
うーーーん可愛い。
シナリオも面白かった。
テーマは「復讐」。
この前にやったはつゆきさくらを思い出しましたが、あれより全然しっかり復讐。
先が気になる展開で、ハラハラドキドキって感じでした。
そこに恋愛要素とかSF要素を入れ、感動モノにしていくやつ。
面白かったんですが、なんか全体的にごちゃっとした印象でした。
モヤモヤするツッコミどころも多いし。
めちゃアツなはずのラストシーンもイマイチで、惜しいと思わざるを得ないです。
期待し過ぎたってのもあるかもしれませんが、ちょっと肩透かしを食らった気分になったシナリオでした。
面白かったんですけどね。
そもそも軸が想い合いでないものはぼくの好きなタイプのシナリオではないので、それでも面白いんだからハマる人にはかなりハマるんじゃないでしょうか。
・うぐいすルート/魁
語るのも憚られる名シナリオ。
語るけど。
テーマは「物語」。
大好きなシナリオライターが物語の話書くの反則でしょ。
「選んではいけなかった未来」の落とし所が流石です。
深夜に震えながら号泣してました。
つくづく魁さんの書くラストシーンにはオシャレという言葉以外浮かばないです。
ほんとに書いてほしい展開と文がクリックするたびに出てくるので、思わずこんなことあるんや……こんなことあるんや……夢じゃないよな……と独り呟いていました。
あと日常シーンが面白い。
死刑の件は笑わないはずがない。
今作ぶっちぎりで一番好きなルートです。知ってたけど。
ありがとうtone work’s。
やっぱ魁さんはSF入ってなんぼですよ。
ましろサマー澪ルートに似てました。
心地良い切なさが残るもの。
さすがの読後感。
大好き。
・雨音ルート/白矢たつき
本作の核シナリオ。
いやぁ……よかった。
びっくりしました。まさかこんな良シナリオとは。
プレイ前からキャラゲーの皮を被ったシナリオゲーだと思ってはいましたが、ここまでとは。
今作の物語の核「エンデュミオン」に関するお話。
テーマは「家族愛」。
や、時を超えた家族愛はずるいて。なあ。
心配だった中二病要素はうまくエモに昇華していてすご!となりました。
こんなことできるんや……
スクール編途中の無理矢理感に冷や冷やしましたが、最後までやってみたら、たしかにこうしたかったらあそこはああするしかなかったか……という感じだったので結果オーライでした。それを含めての伏線ということで。
ラストを前半に合わせるより前半をラストに合わせるべきですよねやっぱり。
あとこれはキャッチコピーにもある『スマホ』=エンデュミオンを制作した雨音の父親についての話なので当然といえば当然なのですが、『月の彼方で逢いましょう』の使い方に痺れました。
ラストシーンはあれは泣かないはずないです。
末永くお幸せに。
〇サブシナリオ
こちらはどれも『月の彼方で逢いましょう』と直接は関係のないお話。
公式が明確にメインとサブに分けているわけではないですが、こちらの4シナリオには月の入った一枚絵がひとつもないことからも、差別化の意図はあると思います。
リアリティを求めた甘々の恋愛ADVです。
・聖衣良ルート/龍岳来
聖衣良、可愛いよ、うん。それはそうだよ。
そしてどこまでも、可愛い止まり……
このシナリオの主人公は本当にクソヘタレ。
殺意すら湧きました。
あと告白シーンがひどすぎる。
あんなんにWith Tomorrow(挿入歌)使わないでくれ……
あとそう簡単に中出しすんな。従妹やぞ。血近いんやぞ。ちゃんと考えてんのか。おい。
普段実妹ルートでさえこんなこと感じないんですけどちょっとこれはね……
せめて義妹設定とかにしてほしかったです。
ひたすら聖衣良が可愛いだけのシナリオ。
・栞菜ルート/白矢たつき
9分目までめちゃめちゃよかった。
甘くて切なくてもどかしくてきゅんきゅんするやつ。
栞菜もめちゃめちゃ可愛いし。
本当によかった、プレイ中めっちゃニコニコしてた、それ故にクライマックスの告白シーンとラストシーンが残念すぎる……
プレイしながら悪い意味で頭抱えてました。
告白シーン以降を除いた9割は本当にめちゃめちゃ好き。でも超重要な残り1割がとにかく残念。
もったいない……本当に……
いやでも白矢さんは雨音ルートも書いてたわけだし仕方ない。
きっと時間がなかったんだ……仕方ないんだ……
・きらりルート/和泉万夜
きらりさん、可愛い!!!!!!!
可愛すぎる。ヤバい。
思考が論理的で性に奔放で、心は純粋で可愛らしい大人の女性。
素敵です……うん……
はぁ……可愛い。
サバサバした女性大好き。
シナリオはとにかく癖がなく、無難に小さく抑揚をつけてテンポよく進むもの。
みんないい人だし敵キャラみたいな常務も別にいい人だし。
ただ本作の中に入るとどうしても見劣りします。
他ルートがしっかりしすぎてるあまり、作品世界構築のための勉強不足が浮き彫りになってしまっている感じです。
お粗末に見えてしまいますがきらりさんが可愛いのでいいですよ。
・霧子ルート/和泉万夜
霧子さん、可愛い!!!!!!!
可愛すぎる。ヤバい。
こんな人と出会って結婚出来たら幸せだよな……と思わず思ってしまう、本当に素敵な女性。
ノベルゲームやってて初めて主人公を羨ましいと感じてしまいました。
ほんと素敵。ほんと可愛い。
霧子さん……
シナリオはやはり無難。
ただきらりルートより雰囲気で書きやすい題材だったのであちらよりは粗は目立ちませんでした。
それでも変わらずお酒まわりの描写がアレなのは本当に残念だった。ムードもへったくりもない。
大人の女性のお家で2人きりのクリスマス、初夜、というシーンで『お酒の入ったコップ』って表現出てきて思わず吹き出しました。
コップて! お酒て! 誰視点?? 乳幼児視点???
でも霧子さんが可愛いので全部許しました。
以上です。
無事、面白いだけではなく、やってよかった、という作品でした。
BGMも雰囲気が出るいいやつ、そして主題歌とWith Tomorrowは名曲。
フォントもシステムも世界観にすごく合っていて良い。
エフェクト等演出も素晴らしい。
アイキャッチもスタイリッシュで好き。
最高。
心に残る名作です。
本作品を通して月が大好きになりました。
すっぞ。
サマポケ公式SSゲーム化に案外手こずっているという話(飲)
おるふぇです。
ゲーム業界に就職するべくひたすらUnityとC#をやっている日々です。
卒業?そんなんやろうと思えばいつでもできるやろ笑
今はSummer Pockets、通称サマポケの公式SSにスクリプトを付けてノベルゲームとして成立させるべく格闘しています。
3Dゲーム作りの箸休めくらいのつもりが、これが案外ややこしい。
操作性の良さってほんと難しいですね。
ナチュラルであればあるほどその裏には膨大なスクリプターの努力がある、それを痛感しております。
例えば、サマポケのような新しめのKey作品は表情等の変化をEnter(Return)でスキップできますが、これも案外ややこしい。
同じVisualArt’sでもtone work’sの作品はこの辺り(シーン遷移等も含めて)が実装されていないので、まあやはり難しいものとして認識されているんでしょう。
手始めにサマポケ公式SSののみき編のスクリプトを書いてみましたが、今回作ったメソッドだけでも17種類。
まあ引数は可能な限り柔軟に設定したつもりですが。
めちゃめちゃサクサク動くんですが、わずか566のセンテンスなのでノベルゲームのスクリプトとしてはあまり参考にならない。
コード自体もif文をひたすら連ねたアホみたいなものです。
無名関数すら使っていない始末。
というわけでとりあえずのみき編を実装するという目標は達成できたので、今後はC#の中級書でもっとスマートな書き方を学びながら、根本のゲームシステム(Keyも実装できないという巻き戻し等)を実装していきたいと思います。
せめてノベルゲームくらいは、令和の時代に求められる操作性にしっかり応えていきたい.....